初めての口頭発表の準備

発表の準備においては,

を明確にしておく必要があります.背景は,一般的な知識の説明ではありません. 研究の成果が,理解できるように他の研究を引用して説明します.

たとえば,下記のように...
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結論

△という制約下で,○は,■のときに成立することを発見した.

それをどうつかうかは結論ではないが,結論のスライドに書いたほうがよい. 「この結果,???に!!!!というように適用可能.」というように.

手法

一般的な○の議論は困難.しかし△という制約下では可能. △の制約は,XXXという意味.そこで△という制約下で検討.

目的

○の成立条件を明らかにする.

背景

高速な移動体データ通信が必要.そのためには周波数利用効率が高い変調が必要. 周波数利用効率の高い変調の研究はXXXXXがある.これらのいずれも○を仮定. ○の正当性は検討されていない.○の成立の範囲をみつけると▽ができるようになる. どれくらい一般的なところからはじめるかは聴衆次第.
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ここで発表のスライドと順番が逆であることに注意しましょう.実際には,研究は,

としてきていますね.発表の段階では,今ある結論から前にさかのぼってスライドを作ります. その上で,前から順にみていって改善していきます.さらにまた後ろからさかのぼって つじつまがあっているか,後ろから,前からチェックします.