他人の成果の引用


他人の成果,(研究室の先輩の卒論の文章や図も)をコピーして盗用することは,犯罪です.卒論の場合,先輩の図表や文章をコピーしがちですが,悪習です.しかし,他人の研究成果の利用はかまいません.

他人の研究成果を盗用と利用の違いをわけるものは,

です.

特に卒論等では,先輩の論文の図やデータを利用することも多いとおもいます.そのときは,かならず参考文献としてリストし,また引用している場所で,参考文献番号などを明記すること.

 

学会投稿などで,共著者がある場合,たとえば先輩の論文を発展させた場合,先輩の論文とあなたの論文の著者に共通部分(具体的には先生)があれば,その先輩の論文も,「著者らの過去の論文」です.しかしその場合も,原則的には,図表は引用の形で利用すべき.

他の大学や企業の論文の引用には,さらに注意が必要.とくに批判的に引用する場合,
その論文の著者が見ても同意できるような客観的で正確な記述が必要なのは当然.また適切な論文を引用してください.同一分野で複数の論文があるときは,「最も先に発表された論文」「いわゆる代表的な論文」を引用します.ただし同一著者が研究会などで発表後,それを改善してまとめて学会誌論文として出している場合は,古い研究会より新しい学会誌論文を引用したほうがいい.(著者が学会誌論文中で研究会を引用しているはず)